天宥別当墓参講

IMG 2904

 

6月8日(金)、東京都新島村にて、天宥法印墓前祭が行われました。

 

天宥別当

羽黒山の杉並木や石段を完成させた天宥さん。数々の功績を残し「羽黒山中興の祖」と呼ばれる。

 

天宥さんは江戸初期に活躍した羽黒山第50代執行別当で、

戦国時代の動乱の影響で衰微していた羽黒山のたて直しに尽力した人物です。

修験の山・羽黒山として熊野・大峰と並ぶ修験本山としての地位を確立させました。

 

しかしそれまでのお山のしきたりを破って「改革」ともいえるやり方をしたため

不満を持つ地元山伏に訴えられ、伊豆の新島に流罪となり

羽黒山に帰山することはないまま同島で晩年を過ごしました。

 

IMG 2937

東京都新島にある十三社神社。伊豆諸島の祖神・事代主命を主神とした島の総鎮守。

 

天宥さんが新島に流罪になったころ、島を統制していたのは

地役人の十三社神社の神主である前田さんでした。

前田さんは、江戸で裁判沙汰になっていた天宥さんの噂を聞いていたのでしょう。

浜で天宥さんから流人証明書を受け取ると

「この方は立派なお方であるから、今日から丁重にお世話するように」と

島民に伝えたと言われています。

 

見聞が広く教養のあった天宥さんは、島民に読み書き、そろばん、

それに本土の農耕技術を教え、島民から尊敬され、慕われていたそうです。

現在も十三社神社の前田さんの家に、天宥さんの遺品が数多く残され大切に保管されています。

 

IMG 2933

十三社神社の前田禰宜様に天宥別当遺品の書画を見せていただきました。

 

6月8日(金)の天宥法印墓前祭は、出羽三山神社の天宥別当墓参講の皆様と

地元新島の皆様、多くの方が参加されていました。

儀式は午後5時に厳かな雰囲気の中、ほら貝の合図で始まり、墓前で祭詞、

松尾芭蕉の追悼文が読み上げられ、供養が行われました。

 

IMG 2911

 

天宥さんが新島で亡くなってから15年後、俳人・松尾芭蕉が羽黒山を訪れます。

その際に芭蕉は、時の別当代に頼まれて天宥さんを悼む句文を詠みました。

その句文は

「其の玉や羽黒にかへす法の月(天宥さんの魂は月の世界を通り、すでに羽黒へ帰っています)」

という句で結ばれています。

 

天宥さんの配流先は長年、伊豆の「大島(おおしま)」とされてきたので

長い間お墓を発見できず不明のままでした。

幾度かの調査によってついに大正15(1926)年の秋に新島で発見され、

昭和13(1938)年に出羽三山神社・遠山正雄宮司によって

祓川(はらいがわ)の自然石を新島に運び墓碑を建立、

代々墓前祭が斎行されてきました。

 

昭和51(1976)年には羽黒山門前町・手向の氏子の人々により

「天宥別当墓参講」を結成、昭和59(1984)年には

旧羽黒町と旧新島本村と「友好町村」の盟約を結び、

今もなお交流を続けています。

 

IMG 2915

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

羽黒山の神仏分離

DSCF6447

 

今から150年前の明治1 (1868) 年3月28日、

維新政府は神仏混淆を禁止し、寺院と神社を分離するように命じる神仏判然令を出しました。

これはその後の羽黒山にとって、大きな転機となる出来事でした。

 

今回は羽黒山の神仏分離についてお話ししたいと思います。

 

慶応3年(1867年)、徳川幕府第15代将軍・徳川慶喜が天皇に

大政奉還(天皇に統治権(大政)を返上すること)したことを受け、

朝廷は王政復古を宣言しました。

これにより倒幕派の薩摩藩や長州藩が中心となり明治新政府が成立しました。

 

新政府は、日本国の存在の根拠を天皇(神)に依ろうとする尊皇思想に基づき、

天皇を中心とした新しい国家体制を築くことを目指しました。

 

その一環として、神仏習合の慣習を禁止し、神道と仏教、神と仏、

神社と寺院とをはっきり区別させる「神仏分離」が断行されました。

 

もともと神仏分離令は仏教排斥を意図したものではありませんでしたが、

これをきっかけに全国各地で廃仏毀釈運動(廃仏運動)が起こります。

 

神仏習合のお山であった出羽三山もその例にもれず、神仏判然令が伝えられると、

羽黒山は出羽神社と改められました(現在の出羽三山神社)。

 

神仏習合の廃止、神体に仏像の使用禁止、神社から仏教的要素の払拭、

というコンセプトから、仏像・仏具の破壊、経文を焼く、寺院の廃合、

僧侶の神職への転向などを急激に実施したため、お山は大混乱となりました。

 

神道化していった羽黒山ですが、手向の300余りの宿坊のうち、

正善院と金剛樹院は仏教寺院として残りました。

 

こうして羽黒山の聖地は神社と寺の双方に分けられ、羽黒修験の

「秋の峰」も神道側と仏教側それぞれで実地されることになり、現在に至っています。

 

明治の神仏分離政策、および修験道禁止令など多くの受難の時代を経て

様々な変遷を遂げながらも、羽黒修験の伝統と文化は今も連綿と受け継がれています。

 

 ITO1115

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

松の勧進がはじまりました

今年も「松の勧進」が始まりました。

 

IMG 5893 2

 

百日間修行中の松聖(羽黒山伏の最高位)2人が

羽黒山伏たちと庄内地方を勧進して回る伝統行事です。

 

IMG 5906 2

 

法螺貝の音が鳴り山伏が訪れた家では、

初穂料を奉納し松聖が御祈祷した御札を頂きます。

集められた浄財をもとに松聖の修行結願の日である

大晦日の"松例祭"が行われます。

 

IMG 5897 2

 

いでは文化記念館にも羽黒山伏が来訪。朝早くからご苦労さまです。

 

IMG 5912 2

 

松の勧進は、15日は羽黒町手向地区、16日~21日は羽黒山近郷、

12月1日~10日は旧鶴岡市内を松聖と山伏が回ります。

11月15日~12月30日の間は、松聖に代わって

羽黒山伏たちが庄内地方一円を回ります。

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

企画展記念公演会、無事終了しました

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

千佛堂の竣工式が行われました。

IMG 0878

 

羽黒山頂において千佛堂の竣工式が行われました。

 

明治の廃仏毀釈の中で破壊を免れた羽黒山の仏像を蒐集した

佐藤氏の名から、現在残る仏像群を「佐藤仏像コレクション」と呼んでいます。

 

その仏様を再び羽黒山でお祀りしようと建立された千佛堂。

神社と寺院それぞれ祝詞と読経を行い、神仏習合の雰囲気が感じられました。

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

第17回出羽三山の里フォトコンテスト入選作品展 開催中!

I 0446

 

4月19日から、いでは文化記念館において

「第17回出羽三山の里フォトコンテスト入選作品展」が開催されています。

 

I 0409

 

四季によってさまざまな表情を見せる出羽三山と

その中に生きる人々、風景、自然。

 

初めて見る人にとっては新鮮な魅力があり、

地域の人にとっては羽黒の良さを改めて感じられるような

色々な視点から楽しむことができる作品展になっていると思います。

 

I 0443

 

それぞれ一枚の写真から、出羽三山の魅力をひしひしと感じることができました。

特選1点、入選3点、佳作6点、魅力発見賞30点の計40作品を展示しています。

 

今年も素晴らしい力作ぞろいです。皆さまのご来館をお待ちしております。

 

I 0444

 

「第17回出羽三山の里フォトコンテスト入選作品展」

会場:いでは文化記念館

会期:平成29年4月19日(水曜日)から6月26日(月曜日)

開館時間:午前9時から午後4時30分

休館日:火曜日

入館料:大人400円、大学・高校生300円、小・中学生200円

お問い合わせ

いでは文化記念館

〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72番地

TEL:0235-62-4727

FAX:0235-62-4729

E-mail: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

見て・食べて楽しむ庄内の春

foodpic7580201

 

羽黒の旅館「多聞館」では、4月5日まで所蔵の雛人形を展示しています。

 

foodpic7580204

 

foodpic7580206

 

foodpic7579615

 

明治期に作られた押絵雛をはじめ、大正の古今雛、昭和の現代雛と

きらびやかな人形達が出迎えてくれます。見学は無料です。

 

foodpic7579610

 

期間中は期間限定のお雛御膳(¥2000/2名様~要予約)も味わえます。

 

foodpic7579636

 

多聞館の「お雛御膳(要予約)」は、食前酒に特製の甘酒、

ふきのとう(ばんけ)の天ぷらやばんけ味噌、

サクラマス、桜風味の麦きりあんかけなど

庄内に春の訪れを告げるメニューをたっぷり味わえます♪

 

foodpic7579639

 

華やかなお雛様とお雛御膳で、身も心もしみじみ春の趣きを感じられました。

お越しの方は、この機会にぜひどうぞ。

 

多聞館期間限定メニュー(4月5日(水)まで)

・お雛御膳(¥2000/2名様~要予約)

・自家製の甘酒または抹茶と茶菓のセット(¥300)

 

お問い合わせ

旅館 多聞館

〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向115

TEL 0235-62-2201

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 

県観光PRショートムービー「STAY YAMAGATA」が完成しました

山形旅、外国人客に動画でPR 蔵王や出羽三山巡る(山形新聞2017年03月03日

 

外国人観光客の方々に向けた山形県の観光PRショートムービー

「STAY YAMAGATA」が完成しました。

 

山形を訪れた海外の女性二人が、1日目は蔵王、2日目は出羽三山、

3日目は銀山温泉、4日目は山寺と、山形の自然や温泉、郷土料理を

体験する様子が美しい映像の中で紹介されています。

 

 

こちらは「STAY YAMAGATA」2日目の出羽三山編。

山伏装束で羽黒山の石段を登り、羽黒山伏と法螺貝体験をしたり

山頂の出羽三山神社を参拝したり、お二人ともとっても楽しそうです♪

 

外国の方向けに制作されたムービーですが、

県内・国内の方にも改めて山形の魅力を感じていただけるような

とても素敵で魅力的な動画です。

皆さんぜひ、ご覧になってみてくださいね。

Facebookで紹介!
Twitterでつぶやく!
Google
このエントリーを含むはてなブックマーク
 


1 / 11 ページ
  • facebook
  • twitter
  • youtube
精進料理プロジェクト

「羽黒町ブログ」アーカイブ

出羽三山神社
宮下坊
宮田坊
大進坊
休暇村 羽黒
湯殿山参籠所
月山ビジターセンター
やまぶし温泉ゆぽか
スタジオセディック庄内オープンセット
やまがた庄内観光サイト
鶴マップ
山形県鶴岡市観光連盟
食の都庄内
やまがたへの旅/山形県観光情報ポータルサイト
月山8合目 駐車場ライブカメラ(バナー)
酒田河川国道事務所
2012年4月までのブログはこちら
ページの先頭へもどる