東京・お竹さん巡り【2】

前々回の記事、東京・お竹さん巡り【1】の続きです。


この日にまず向かったのは、赤羽にある善徳寺さん。

こちらには、お竹さんのお墓があります。


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お竹さんの奉公先である佐久間家は、のちに親戚の馬込家に統合されます。

こちらの善徳寺は、その馬込家の菩提寺です。

 

善徳寺はこれまで火災や震災によって移転し、その都度お墓を引っ越ししてきました。

そのためお竹さんのお墓も引越し、現在はこちらの赤羽にあります。

 

住職さんに、お堂の中を案内していただきました。

 

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大きな「お竹大日如来忌」の幟が飾られています。


善徳寺では毎年、お竹さんの命日の5月19日に「お竹如来法要」が行われています。

さらに「お竹如来縁日」が開催され、さまざまなイベントも行われているそうです。


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住職さんのお話から、お竹さんと地域とのかかわりの深さが感じられました。


こちらが善徳寺にあるお竹さんのお墓。


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女人守護の如来として知られるお竹さん。

こちらでは、女性を救う仏様と信仰されている如意輪観音の姿をしています。


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住職の大谷さん。お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。



次に向かったのは、日本橋にある大安楽寺さん。

 

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大安楽寺には於竹大日如来の木像が祀られており、

お竹さんの命日である毎年5月19日前後に法要が行われています。

 

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今年は5月13日に法要が行われ、地元の保存会や檀家の方々をはじめ、

東京羽黒会の方々など羽黒町や庄内出身の方も多く参列していました。

 

法要に参加した80代の女性にお話を伺ったところ

戦前は修身の教科書の題材になっていたこともあり、

お竹さんの話は多くの人々が知っていたということでした。

 

参加された方の中には、紙のリサイクルを積極的に行っているという話や

食べ物を無駄に(ごみとして)出さないよう心掛けているという話もあり、

地元の方の日常生活の中に、今もお竹さん信仰が息づいているのではと感じられました。

 

大安楽寺では住職の中山さんはじめ、多くの方にお世話になりました。

お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

 

 

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江戸と羽黒をつなぐお竹さんの縁。

時代を越えて現在も東京のあちらこちらに、さまざまな形で

お竹さん信仰が継承されていることを強く感じた二日間でした。


・善徳寺

〒115-0055 東京都北区赤羽西6丁目15-21

TEL:03-3900-8500


・大安楽寺

〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町3-5

TEL:03-3661-4624

 

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東京・お竹さん巡り【1】

江戸庶民の間で生き仏とあがめられた“お竹さん”の史跡を訪ねるため

5月12日・13日の二日間、東京へ行ってきました。

 

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まず訪れたのは東京日本橋にある株式会社小津商店・小津和紙さん。

お竹さんの奉公先である佐久間家とゆかりの深い、創業360年の

老舗の紙屋さんです。

 

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店舗内の「小津史料館」には、お竹さんに関する展示コーナーもあります。

 

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小津商店は戦時中に東京大空襲を、近年では東日本大震災を経験していますが

いかなる時も建物は無事・けが人なしだったということから

「お竹さんのご加護がある」と館長の松浦さんは話していました。

今もなおこうした形で「お竹さん」信仰が語り継がれているんですね。

 

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小津商店の建物脇には「於竹大日如来井戸跡」の碑があります。

こちらはお竹さんが愛用した井戸のあった場所だと言われています。

 

碑にはお竹さんが詠んだという歌

「手と足はいそがしけれど南無阿弥陀仏口と心のひまにまかせて」

が刻まれています。

 

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株式会社小津商店・小津和紙店長の小西さん、小津史料館館長の松浦さん。

お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

 

 

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次に向かったのは、東京タワーのすぐ下にあるお寺・心光院さん。

徳川家の菩提寺である増上寺と関係の深いお寺です。

徳川綱吉の母・桂昌院は、こちらのお寺にお竹さんが使っていた

流し板を奉納したといわれています。

 

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庶民の出だった桂昌院はお竹さんの話につよく感銘を受け

「ありがたや光と共に行く末は花のうてなに於竹大日」

という和歌を詠んでいます。

 

将軍の母が信仰したことを機に、お竹さん信仰は江戸中に広まっていきました。

俳人・小林一茶の句や、式亭三馬、十返舎一九の本にも登場しているお竹さん。

当時の江戸庶民の間で、いかに崇拝されていたかがうかがえます。

 

東京には、お竹さんにまつわる場所がまだまだあります。

続きはまた次回。

 

 

・小津和紙

〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-6-2

TEL:03-3662-1184 FAX:03-3663-9460

営業時間:10:00 – 18:00  定休日:日曜日

 

・心光院

〒106-0044 東京都港区東麻布1丁目1-5

TEL:03-3583-4766

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“於竹大日如来”-お竹さんのお話

羽黒町にゆかりのある、江戸時代のお話をご紹介します。

 

江戸時代のはじめ、江戸庶民の間で「生き仏」と慕われ

市中に一大ブームを巻き起こした一人の女性がいました。

 

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その女性の名前はお竹さん。

 

お竹さんは1622(元和8)年、

手向村(現鶴岡市羽黒町手向)に生まれました。

 

18歳の時にお竹さんは江戸日本橋の豪商・佐久間家に女中奉公に入ります。

お竹さんは気立てが優しく、赤いたすきに前掛け姿で

朝早くから炊事場に立つ働き者でした。

 

阿弥陀如来を深く信仰しており、自らの食べ物を節約しては飢えた人や動物に与え、

自分は台所の流しに麻袋をさげて集めた残飯を洗って煮て食べるなど、

物を大切にしていました。

 

1672(寛文12)年、そんな慈悲深いお竹さんのもとを訪れた

湯殿山行者と羽黒山伏に「お竹は大日如来の化身である」と告げられます。

それを聞いた佐久間家の主人はお竹さんに女中奉公をやめさせ、

持仏堂を造り念仏に専念させました。

 

お竹さんは人々の悩みを親身になって聞き、

仏の道を説き、江戸中で評判になりました。

 

そして1680(延宝8)年、58歳でこの世を去ったお竹さん。

佐久間家の主人はたいへん悲しみ、お竹さんの献身的な奉公に報いるため

高さ9尺あまりの大日如来像を作って祀ったそうです。

 

また、お竹さんの話に感動した徳川5代将軍綱吉の母・桂昌院は

「奉公人の鑑」とたたえて徳川家の菩提寺内の心光院に

お竹さんの流し板をまつり奥女中に信仰させました。

 

このことをきっかけに、お竹さんの話はたくさんの歌、川柳、

浮世絵、歌舞伎の題材になり、"お竹大日如来"として

江戸中にその信仰が広がったのでした。

 

その後 佐久間家では、大日如来像をお竹さんの生まれ故郷である

羽黒山麓に祀ったほうが良いと考え、江戸の職人を大勢引き連れて

羽黒山正善院黄金堂の境内に"於竹大日堂"を建てて安置しました。

 

お竹さんのように気立ての優しいお嫁さんや良い奉公人を求めて

於竹大日堂へ参詣にやってくる人も多いそうです。

 

その“於竹大日堂”、

江戸時代創建以来、初めての御開帳が今年の9月25日(日)からはじまります!

(なんだか、前置きが長くなってしまいました。)

 

於竹大日如来にまつわる企画展の情報や御開帳の情報は

今後も羽黒町観光協会ブログを通じて発信していく予定ですのでどうぞお楽しみに。

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御田植祭

5月8日、出羽三山神社の三神合祭殿では

平成28年祈年祭・御田植祭が行われました。

 

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一年の五穀豊穣を祈る祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)は

収穫祭である11月の新嘗祭と対になる行事です。


一年の豊作を祈るとともに、神前では東日本大震災復興祈願、

そして熊本地震の早期収束と安泰がお祈りされました。


御田植祭は、三神合祭殿の神前を水田に見立て

田おこしから種まき、田植えの所作、御田植舞の奉納をし

一年の五穀豊穣が祈願されます。


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神職と巫女によって舞われ、「苗種(なえだね)」「粟曲(あわきょく)」

「白玉曲(しらたまきょく)」「福萬石(ふくまんごく)」の4つの歌があります。

 

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稲や粟の種が成長し、風雨の難に合わずに育ち、

収穫された籾が日本国中へ分け与えられることを表現しています。

 

【羽黒町観光協会】出羽三山神社・御田植祭

 

雅楽の音色にあわせた舞は優雅で美しく、厳かな雰囲気でした。

祈年祭当日は好天にも恵まれ、多くの人でにぎわっていました。

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高寺八講

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5月4日、羽黒町高寺地区の雷電神社では春の例大祭が行われ、

豊作を祈願する一連の舞「高寺八講(たかでらはっこう)」が奉納されました。


【羽黒町観光協会】高寺八講


「八講」とは、かつて高寺八講が毎年5月8日に行われていたことから

8日の祭典「八日講」を略したという説、舞の演目がかつて「八番」まであったため

という説があります。

明治時代半ばまでは8番目までの舞が奉納されていましたが、

現在は「大小(だいしょう)舞」「薙刀(なぎなた)舞」

「花笠(はながさ)舞」「稚児(ちご)舞」の4番までが行われています。

 

高寺八講は昭和51年に、県の無形民俗文化財に指定されました


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舞う役者たちはその年に決められた当屋で祈祷を行い、

そこから一行は雷電神社へくねり。


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参道入口大鳥居の前でまず薙刀舞が行われます。

これは鎮めの舞で、行列が無事に神殿に到着するために行われます。


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石段を登ったら、山門前でふたたび薙刀舞。


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そして、社殿において神事がとりおこなわれます。


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神事がおわると、役者は神社前の楽殿に移ります。

いよいよ舞の奉納です。


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まず1番目「大小舞」。

これは高寺と日光にしか伝わらないという貴重な舞です。

狩衣(かりぎぬ)姿の二人が白扇を持ち烏帽子を前にして飛び跳ねます。

舞の中で行われる、大地を踏み鳴らす反閇(へんばい)は邪気を払い除く意味があります。


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2番目は「薙刀舞」。

差羽織(さばおり)に唐草模様の裁着袴(たっつけばかま)と脛巾(はばき)をつけ、

赤だすきと赤鉢巻き姿の二人が一人ずつ薙刀を振り力強く反閇しながら舞います。

これは山伏が伝えた舞で、番楽(ばんがく)と呼ばれます。


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3番目は「花笠舞」。

6人による舞で3人は日の丸扇を、もう3人はササラを持ってリズミカルに舞います。

花笠の花は稲の花を表しています。華やかな田楽芸能です。


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4番目は「稚児舞」。

黒の振袖に緑の水干を着て天冠をかぶった4人の男の子が木の鉾を持って

邪気払いの呪文めいた言葉を唱えながら舞います。

唱え事は「オーギテ、オギテェオンド」「オフオギレ、オギレエンド」という

不思議なものです。

高寺八講は室町末期ごろから始まった、たいへん歴史の古い行事ということもあり

このように一つ一つの意味や使われる言葉など、解明されていない事もいくつかあるようです。

 

かつて高寺地区には13の宿坊があり、羽黒山伏の人々が住んでいたといいます。

高寺八講の舞や装束は高寺地区と出羽三山の山岳信仰との深いつながりを、今に伝えています。

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春の羽黒山

新年度ということで、羽黒町観光協会も気持ちを新たに取り組んでいきます!

どうぞよろしくお願いいたします。

 

最近は春らしいあたたかな陽気が続いていますね。

今日は五重塔までの雪道の状態を確認するため、歩いて散策に行ってみました。

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現在、継子坂の石段はこんな感じです。

このあたりはだいぶ雪が溶けていますね。

 

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しかし、石段を下りた先はこのような雪道になっています。

 

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五重塔までの道のりは写真のように雪が多く残っていて、すべりやすくなっています。

おいでになる方は長靴やスノーブーツなど、すべりにくい靴で散策してくださいね。

※なお、いでは文化記念館では五重塔散策に行かれる方のために無料で長靴の貸出しを

行っています。どうぞお気軽にお問合せ下さい。

 

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朝の陽光がそそぐ五重塔、とてもきれいでした!

長い冬を経て春を迎えはじめた羽黒山へ、皆さまどうぞ遊びに来てくださいね。

 

いでは文化記念館前の雪もだいぶ溶けてきました。

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こんな感じです。

いでは文化記念館は、午前9時から午後4時30分まで開館中です。

こちらも併せてよろしくお願いいたします。

 

いでは文化記念館

〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72

℡0235-62-4727 FAX 0235-62-4729

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鶴岡寒だらまつりIN江戸川

2月11日(木)鶴岡寒だら祭りへ参加しました。

会場となった東京都江戸川区船堀駅前は大賑わいでした。

風は冷たかったが、好天に恵まれてたくさんの方が会場に足を運ばれ

郷土料理の寒だら汁を楽しまれていました。

羽黒町観光協会のブースでは、羽黒のお酒(竹の露さんと亀の井さんの銘柄)

と鈴木農園さんのブルーベリー製品を販売し、出羽三山精進料理プロジェクト

さんからは、ごま豆腐の販売をしていただきました。

200個ほどのごま豆腐が飛ぶように売れる様は圧巻でした。

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山伏修行体験塾開催

羽黒町観光協会事業の山伏修行体験塾が9月4日(金)~6日(日)の期間で開催しました。

今年も地元鶴岡から遠方はイギリスまで、年齢は10代から70代までの男女の方が参加して

いただいております。

皆さんそれぞれの決意を持って修行に参加していて、先達の下とても真剣に取り組まれています。

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羽黒山とそうの様子

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