羽黒山の奥の院といわれる荒澤寺(こうたくじ)。古くからの修験道を堅持し、今もその伝統を羽黒山秋の峰として伝えています。
わたしたちが今日みることのできる羽黒修験道の秋の峰は、中世にはじまりをもつ宗教儀礼がその後の歴史の中で展開したものです。それは、熊野・大峯から日本各地の修験道組織に広がった山中修行の伝統に連なっています。明治初期の神仏分離政策(1868頃~1875)および修験道禁止令(1872)によって、その中世以来の伝統はほとんどの地域で消滅してしまいました。そのなかにあって、羽黒修験道の秋の峰は、おそらくは大峯に発する、仏教思想の十界修行を通じた中世的な死と再生の儀礼を現在に伝える唯一の例として重い価値を持っています。
羽黒山荒澤寺正善院黄金堂
住所 | 〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向字手向232 |
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電話番号 | 0235-62-2380 |
秋の峰行期間 | 8月24日~9月1日 |