月山佛生池小屋

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7月、弥陀ヶ原から高山植物に囲まれて登山道を登り、残雪を踏みしめて1時間30分、佛生池小屋に到着します。ここには疲れた体を癒すための力餅やおでん、甘酒やソフトクリームなどのメニューがたくさん!お弁当を食べるなら注文したいのが温かいお味噌汁。山では貴重な豆腐、主人手作りの「カミナリ豆腐」が入っています。頂上まで残り1時間30分、体力回復に少し腰をおろして休んでみませんか。

宿泊も可能です。関東を朝出発し月山行きの最終バスを利用すれば、小屋到着は4時30分ぐらい。翌日の行程を考えると、少しでも先に進んでおきたいところ。食事は山菜を使った精進料理で御もてなし。朝日、夕日も小屋のドアを出るとすぐ目の前にご覧頂けます。夜には満点の星空を堪能することができるでしょう。

料金 一泊二食    9,350円(税込)
素泊まり寝具付 4,950円(税込)
素泊まり寝具無 3,300円(税込)
弁当 700円
収容 10名
営業期間 6月下旬から9月下旬
電話 090-8783-9555

山小屋の方は鶴岡市内で食事処清源坊を営んでおり、小屋の工藤純平さんは若きアウトドアマン。登山シーズンの天気情報をアップしている純平さんのブログは必見です。

小屋名の由来は、小屋の前にある池に因んでいます。「佛水池(ぶっすいいけ)」「毒池(ぶすいけ)」と呼んだ時代もありましたが、現在は「佛生池(ぶっしょういけ)」。
出羽三山に来山した参拝者は、宿坊で精進潔斎をし羽黒山で現世の穢れを落とすと、白装束で月山を目指します。弥陀ヶ原を越え、佛生池にたどり着くと参拝者は池で死に水をとり、真の仏(魂)となるのです。
仏として月山本宮をお参りした後、仙人沢の湯殿山本宮を目指します。湯殿山本宮の産湯をもらうことにより新しい生命(神)として地元へ戻っていくのです。池の中にはかつて阿弥陀如来像が祀られていましたが、現在は参道側に祀られています。

小屋前の祠には真名井神社があり、食物・穀物を司る女神「豊受姫」が祀られています。佛生池に真名井神社を置くことにより、ここから先を神の領域とした意図が伺えます。