【羽黒山三神合祭殿】祈年祭(御田植祭)が行われました

5月8日(日)に羽黒山三神合祭殿にて祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)・特殊神事の御田植祭が行われました。

山形県の庄内地方では、4月下旬から5月上旬にかけて田植えの時期が訪れます。
祈年祭は五穀豊穣を神々に祈る祭事です。11月の収穫の祭事である新嘗祭と対になります。

祈年祭では明治10年に春日大社から伝授された特殊神事(御田植神事)を本殿で奉納します。

御田植祭神事では、三神合祭殿の神前を水田に見立て、
田起こし、種まき、田植えの所作を行い、1年の豊作を祈ります。

下の写真は牛に犂(すき)を引かせて耕す牛耕農法の所作です。

田舞では「苗種(なえだね)」「粟曲(あわきょく)」「白玉曲(しらたまきょく)」「福萬石(ふくまんごく)」の4曲を神職と巫女で舞われ、奉納されます。

稲や粟の種が成長し、風雨などの災害に遭わずに実り、
収穫された籾が日本全国に分け与えられることを表現します。

五穀豊穣のほか、昨今世に混乱をもたらしている新型コロナウイルスの疫病退散も祈願しました。

規制緩和の動きが全国でみられる中、
大自然の癒しを求めて出羽三山に訪れる方が徐々に増えてきたと感じました。
地域の活気を取り戻し、実りの多い1年にしたいですね。