高寺八講が開催されました

本日、高寺八講が羽黒町高寺の雷電神社・能楽殿で開催されました。

高寺八講とは、毎年この時期に雷電神社の例祭に奉納される神事芸能です。
平安時代末期から室町時代にかけて行われた「延年」と呼ばれる寺院芸能を今に伝え、
昭和51年に山形県指定無形民俗文化財に指定されました。

 

高寺と日光にしか伝わらない貴重な舞である「大小舞」や山伏が伝えた番楽である「薙刀舞」、
稲の花をつけた笠を被り五穀豊穣を願う「花笠舞」や子どもたちが悪魔祓いをする「稚児舞」が舞われました。

 

「大小舞」で大地を踏み鳴らす振り(反閇・へんばい)には悪霊を祓う意味が込められていると言います。

 

「薙刀舞」は山伏が伝えた番楽です。いで立ちも僧衣です。普通の人は薙刀を扱わないことから、薙刀を振ることは普通の者ではないことを表します。

今年は山門での舞も見ることができました。

「花笠舞」ではビンササラで音頭を取って舞います。途中、青い葉を舞台に撒きますが、これは田植えを意味しています。

「稚児舞」では男の子4人が「オーギテ、オギテェオンド」や「オフオギレ、オギレエンド」などの呪文を唱えて木の鉾を持って舞います。7歳よりも上の歳の子は人の子、7歳までの子は神の子とされていました。そのため、昔は7歳の子のみ舞うことができたと伝えられています。

 

今回は公民館より山門まで舞い手が歩く姿も見ることができ、見物客も昨年の約2倍でした。

今年は災害が無く、実り豊かな1年になるとよいですね。