羽黒山松例祭のご案内
・「羽黒山 松例祭 臨時バス」運行時刻表(庄内交通)PDFデータ
大晦日から、元旦にかけて夜を徹して行われる羽黒山の代表的な火祭り「松例祭」。
平成26年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
手向地区より「位上(いじょう)」と「先途(せんど)」と称する羽黒山伏の最高位、
「松聖(まつひじり)」が2名選ばれ、9月24日より百日の行に励みます。
この間、祭壇を設え、興屋聖に納められた五穀に稲霊の憑依を祈るとともに、
五穀豊穣、天下泰平を祈願し、古来よりこの祭りの費用を得るため、
松の勧進として庄内地方の家々に出向き、松例祭の寄進を募り満願の日を迎えます。
大晦日の昼ごろから元日未明にかけて合祭殿内や鏡池前広場、補屋などで、烏跳び、
国分神事など、様々な神事が行われます。
中でも若者衆による迫力ある大松明引きは見どころです。
明治時代、新政府による神仏分離政策で“修験道廃止令”が出され、
羽黒山は「廃仏毀釈(仏教を排斥し、寺などを壊すこと)」が行われる大混乱になりました。
そんな中、まさにこの松例祭も一時中止せざるをえなくなりましたが、
地元手向地区の人々の手によって出羽三山神社の特殊神事として復活しました。
神道式に改変されはしましたが、その内容は修験道的要素が多々含まれ、
まさに“修験行事”であるといえ、羽黒山伏の一生の中で“最後の行”が松聖の行なのです。
松例祭は羽黒山伏と、地元の手向集落の若者衆によって形成された祭です。
手向に生まれた男性は若者組に入り、役付(やくづけ)を経て若者頭(わかものがしら)へ就任。
そして最高の名誉である松聖をつとめます。
松例祭は、門前町・手向の人々にとって人生の通過儀礼といえますね。
さまざまな構成要素を持つ松例祭は、見どころいっぱいです。ぜひお越しください。
【 松例祭の主なスケジュール 】
12月31日
午後 3時 綱まき 庭上
午後 3時 大祓式 参集殿
午後 4時 除夜祭 本殿
午後 5時 神拝 補屋
午後 5時30分 若者腹ごしらえ賜酒 補屋
午後 6時 大松明まるき直し 庭上
午後 7時 各町若者綱さばき 補屋
午後 8時30分 綱延綱付若者、神前にて砂はき渡し祝い酒
補屋
午後 9時 験縄行事引き続き砂はき行事 庭上
午後10時45分 験競 本殿
午後11時頃 五番法螺と同時に大松明引 庭上
1月 1日
午前 0時 国分神事 庭上
午前 3時 歳旦祭 本殿
お問い合わせ先: 出羽三山神社
電話: 0235-62-2355
駐車場:第一、第二、第三駐車場をご利用ください。(有料道路あり)
※第三駐車場と第一駐車場の間は無料シャトルバスが運行されます。
◆参考動画リンク